- 設計部
機電設計課 - [ 2012年入社 ]
工学部機械システム工学系卒
広島県広島市出身
設計の仕事はコミュニケーション。
ひとりよがりでは何もできない。
現在、エンジンの据え付けや機器の配置等の設計を担当しています。また、発電機試験やジャッキアップテスト、プロペラ圧入等の各種試験の計測も担当します。竣工が間近になると、海上試運転に乗船し、エンジン性能等の最終確認も行っています。
造船は「浪漫」そのものだと思います。一隻の船は多大な技術や労力を結集した結果ですし、何よりも人の手で造り上げられています。その船が世界中を航行し、各国の物流を支えているので良い仕事に就いたなと感謝しています。
難しいのは押しと引き。自分の思いを設計図に込めたいけど、あまり主張が強すぎると、周りからそっぽをむかれる。現場作業者やお客さまの意見をよく聞いて配置を変えたり、あとからの機能追加に柔軟に対応したりと、設計はコミュニケーション能力が大切なのだなと知りました。
尾道造船には、今まで先輩方に築いていただいた確固たる信頼、実績、ノウハウがあります。その財産をどういうカタチでより良いものにしていくかが、自分たちの仕事にかかってくると思います。
〈seniorへひと言〉
先輩については、「スゴイ!」の一言です。仕事は早いし、職場のみんなや協力会社も含めて周りからの信頼が抜群です。見習うべきは、あのコミュニケーションの取り方。どんな相手でも、状況を考え、問題を把握し、しかも相対する人の立場に心配りする。これでは何の文句も出ませんよね。
先輩、とりあえず、飲みに連れて行ってください!
機電設計課
工学部機械システム工学科卒
広島県呉市出身
設計図に仕込んだカラクリを
後輩たちがどう解くか、楽しみだ。
先人たちが描いた図面を見ていると、何気ない線画の片隅に、コンセプトのカラクリがふと見えてきたりします。たとえば、オイルタンクの配置ひとつにも意味がある。なんでこんな配置なのだろうと考えてみると、それが船の性能をよくよく考えた結果だったりする。
どうしてこんな形状に設計したのだろうという疑問などは、しょっちゅう感じる。でも、よく見ていると、当時の先進技術のカタチが見えてくる。これに対して、私は自分の設計図の中にどんな色をつけられるのだろうかと思う。私の設計図を何十年か先の後輩たちが見て、面白がったり、不思議がったり、私なりのカラクリを解読してくれるのだろうかと、半分は心配し、半分は期待する。設計屋の性(さが)なのですね。
現在担当しているのは、機関室内の補機台関連の設計と、機関室タンク関連の設計。いずれも、基本設計の構想を受けて、限られたスペース内にそのコンセプトをいかに具現化していくかに頭を悩ませています。もちろん、詳細設計は頭の中で描くだけではなく、実際に機器メーカーの方などに来ていただいて、新しい機能の説明を受けたり、協力会社の方と搭載方法について議論したりと、情報収集、情報交換のための折衝業務も頻繁に行っています。その結果、安全かつ使いやすいモノが出来たときは、設計冥利に尽きます。
〈juniorへひと言〉
体力もあるし、よく動く。しかも動く前に状況を考えている。ホメ過ぎといえば言えますが、以前「今度一緒に飲みに行こっ!」と誘って、いまだ実現できていない。そのお返しです。