- 設計部
開発設計課 - [ 2010年入社 ]
工学部機械工学科卒
広島県尾道市出身
尾道から船に乗って、長崎へ。
この仕事をやっている役得です。
地元出身なので、ONOZOは昔から知っていました。進水式も何回か見学していますので、そのすごさに憧れていました。特に、ドック進水と違って、船台をすべっていく進水の迫力は、何回見ても飽きません。できるなら地元で、もっといえばONOZOで働きたいと願っていました。
現在は、建造のプロセスでいうと基本設計部分を担当しています。
具体的には、契約を行う上での必要となる建造仕様書の作成や、船に装備される機器類の注文仕様書の作成などが中心です。また、完成間近の船を試運転し、海上で性能の最終確認を行う検査の仕事もしています。さらにタンカー船の建造時には、カーゴタンクの塗装のために長崎まで乗船する機会があるのも、この仕事に就いた人間だけの役得の一つとして、密かに自慢しています。
基本設計は、主に積載量や船舶の長さ、幅などを決めていく船体部の設計と、エンジンや発電機などを選定していく機電部の設計に分かれますが、私はその機関系の担当。船の心臓部ともいえる部分なので、やりがい、手応えも十分です。
〈seniorへひと言〉
面倒見の良さには、いつも感謝しています。若手にも進んで声をかけてくださり、わからないところも丁寧に教えてくださる。営業部門も経験されているので、知識の幅も広い。人間関係も含めてネットワークも広いので、疑問点を誰に聞けば良いのかも、即座に指示してもらえる。見習いたいといえば、ほぼすべてを見習いたいですね。
計画設計課
工学部船舶工学科卒
長崎県長崎市出身
引き渡した船が尾道水道を東へ
颯爽と走る姿は、感動そのものだ。
造船の仕事は、お客さまからの引き合いがスタートです。簡単に言えば「これこれの船を造りたいが、尾造さんだったら、どんな船をいくらぐらいで造れるか」、というわけです。もちろん、引き合いがあって初めて船づくりを考えるわけではありません。あらかじめ、独自の技術やノウハウ、工場のキャパシティを考えて、ONOZOだったらこういう船が提案できるというものを用意します。いわばONOZOの船のカタログですね。これを基本に営業部門と一緒になって、お客さまに営業をかけます。もっと詳しく、という段階まで商談が進むと、船型を決め積載量や燃費、速度などを詰めていき、機器類の配置を図面化し、建造仕様書に落とし込んでいきます。
陸上の構造物と異なり、船の設計は構造力学に加えて流体力学の知識も必要となり、それをどう設計に活かしていくかも大きなポイントになります。波の影響をどう避けるか、波に対する強度をいかに確保するか、などですね。
このように、いろいろな角度からの検討が必要になるところが造船の醍醐味。何年やってもマンネリ化はしません。
こうして構想段階から数えると、数年、時には十数年の歳月を経て、竣工した船が尾道水道を東へ向けて颯爽と航行していく姿を見ると、涙がでるくらい感動的です。
〈juniorへひと言〉
見た目はチャライ(ごめん)ですが、まじめで明るい。フットワークも良くて、周りからも信頼される。ただ、少々内弁慶のところがあり、お客さまの前では、まだまだ萎縮しています。これも、年月を経ればなんとかなるとは思いますが。